「九州の食卓」
という季刊誌
2009年3月。「九州の食卓」という季刊誌が創刊されました。発行元は、株式会社ナインフィールドという、熊本県の小さな編集プロダクション。「食卓と畑をつなぐ」をテーマに、旬の食材のおいしい食べ方や生産者の紹介、食品加工の現場のリポートなどを行なってきました。(季刊誌は10年間にわたり発行を行なった後、2018年春に休刊しています)

健全なる社会の礎は、
家庭の食卓にあり。
その誌面づくりの基本にあったのが、「健全なる社会の礎は、家庭の食卓にある」という信念です。『命ある食材を作ってくれた方に感謝し、食べる人のことを想いながら料理を手作りし、家族との会話に花を咲かせ、心と体を満たすことで、人は優しくなり、健康になり、思いやりを持ち、他人のために働きたいと考えるようになる。それこそ健全なる社会の礎である』という考え方です。
だから私たちは、九州の食卓を通じて命ある食べ物のことを伝え、生産者の思いを紡ぎ、料理の楽しさと手づくりの喜びを語り、家庭の食卓がより豊かで楽しい場所になることを目指してきました。

九州の食卓から
十の提案
九州の食卓におけるすべての記事は、以下の十の提案を元に企画されてきました。ただし、完璧を求めるのではなく、〝できるだけ〟をキーワードとしました。「〜しなければならない」でがんじがらめになると、料理を作ることも、誰かと一緒に食事をすることも楽しくなくなってしまうからです。
一、九州産の食材を選ぶこと
一、米中心の食事をとること
一、味噌汁を毎日飲むこと
一、旬の露地野菜、近海物の魚介類を選ぶこと
一、調味料には贅沢をすること
一、添加物の入っていない加工食品を選ぶこと
一、手作りを心掛けること
一、プランター栽培でもいいから野菜を育ててみること
一、朝ごはんはできるだけ家族全員で食べること
一、感謝の気持ちを込めて「いただきます」を口にすること
